人は色んな顔を持っている。
笑った顔、怒った顔、そして泣いた顔・・・

UFOに乗って現れたピンク・レディーは千の顔を持ち、そのたくさんの顔から放たれる色んな表情に人々は「奇跡」を感じた・・・

まるで、魔法使いのようにいろんな奇跡を振りまく・・・

地球ばかりが楽しい星ではない
こう公言する彼女らの夢はいつしか宇宙旅行へとみんなを誘導するかのように・・・
まさしくファンタジー
僕が幼い頃、この曲のタイトルを見たとき、千も顔があったらどんな顔なんだろう?多角形すぎてひとつの顔の面積って狭すぎない?なんて思ってました。
そんなアホな・・(笑)

冒頭で触れたように、人はたくさんの顔を持ちます。
個人的にみても、家庭での顔、仕事での顔、そしてプライベートでの顔・・・色んな顔を持ちます。

しかし、ここに登場する千の顔を持つ女とは、変幻自在
に人の心までも操る”女”なのです。

ファンタジーとして子供から大人までを巻き込む言葉の技はこの曲の詞にたくさん詰め込まれているように感じます。
子供が聴けば、まるでおとぎの国ににでも入り込むかのような印象を持ち、大人が聞けば”女”の持つ”色気”を感じることが出来るでしょう。

作詞家の阿久悠氏が書いたこの詞はテーマとして”女”が常にある。
それは男からみた女の未知なる部分への憧れも含まれているように思うのだが、ある意味この曲も未知との遭遇?なのかも知れない。
なりたい自分になれる そんなドラえもん的発想がこの曲の大きなポイントなのでしょうか?
詞の中には「ひとりにひとつの顔ではつまらない色んな顔を気分によって取り替える。」
と表現していますが、実際には無理なことを言葉にしていますね。が、奥深い部分では表面上ではなく心の持ち方で顔はいくらでも変わる。そう言っている気がします。

毎日”いい顔”で過ごすには?もっと素敵な自分になるには?

そんなことも思ってしまう。

奇跡をどうぞ・・・

そんなインパクトのある言葉で閉められるこの曲はピンク・レディーの持つ世界観に”ゆめ”というものの存在を大切にしていることがよく伺えます。
[PR]動画