CD-FILE ピンク・レディーの巻



このページはピンク・レディーのCDのみ発売されている企画盤、もしくはCD 化したアルバムにスポットをあ てて紹介するコーナーです



PINKLADY HISTORY
文字通りピンク・レディーの現役当時の22枚 のシングル盤をノンストップで収めたベスト盤。
(ノンストップというところがミソ)
91年再結成時に合わせて発売された。気楽にピンク・レディーの流れを聞くには手ごろなベスト盤であるが、1枚に限度1杯収めているため正式タイムより短 めの編集となっている。
僕が車に積んでいるのはこのCDである。
ノンストップの為、BGMとしては非常に聞き安い。
今現在は廃盤かと思うが、こういう企画盤は初心者向けでこのCDからスタートすれば、ピンク・レディーの名曲群が簡単にわかり、これを機に興味をもったら その時点であなたはコアなピンク・レディー通の第1関門を突破したといえるであろう。
(今、手に入ればですが・・・ネットショッピンクなら手に入るかも???)
このパッケージのものの後に違うパッケージでも発売されたが、内容は全く同じ。さあ、コアなピンク・レディー通になるにはまず、後期のシングルからで す。あなたも仲間入りしませんか?
※この項目に使っているノンストッ プとはよく、リミックスと勘違いされると思いますが、ここでは曲と曲の間が全くないという意味で使用していますので、誤解のないようにお願い申しあげま す。(あくまでも、曲はシングル発売されたものと同じです)

次回はリミックスにスポットを当てます。お楽しみに〜

REMIXだよ!ミーとケイ  (ザ・ピーナッツのパクリです。すいません^^)


さあ、お待たせカッコイイPINKLADYのREMIXアルバム大行進!

BLOOD NEW
1.Seargent Pepper
2.S.O.S
3.CARMEN'77
4.NAGISA NO SINDOBAD
5.WANTED
6.UFO
7.SOUTHPAW
8.MONSTER
9.TOMEI NINGEN
10.CHAMELEON ARMY

さあ、ピンク・レディーのリミックスアルバム 第1弾は87年暮れに発売のBLOOD NEW!!
タイトルに表れているように、血液だけ新しくというタイトルがアンドロイドのイメージのピンク・レディー大ヒット群を象徴する面白いタイトルである。
このちょっと前に、ピンク・レディーの先輩、ザ・ピーナッツも面白いリミックスアルバムを出しており、(愛しのピーナッツご覧下 さい)ピンク・レディーのものも待ち焦がれていた。
最初、カセットテープで購入していたが、後でCDもあることを知り、あわててまたCDショップに駆け込んだ思い出がある。(この頃はまだ、アナログからデ ジタルへの過渡期でしたので)
1曲目ペッパー警部の英語バーションを聴いてビックリ!それまでペッパーの英語バーションがあることは聞いてはいたが、実際耳にしたのはこの時が初めて だったからである。
全体的に元々のアレンジを損なうことなく現在風(いまふう)にリミックスした感じであるが、ピーナッツや後に発売されるキャンディーズなどのような凝った つくりが欲しいと思っていたが、自分で凝った作りに作り変えたりして楽しんでいた。
やはり、ピンク・レディーのヒット曲といえば、曲と振りが一体化したイメージなのでこのような作りだったのであろう。
自分でつくったオリジナル編集のビデオにはこのアルバムから「UFO」を使用した。
全体を通して思ったのは、ピンク・レディーの大ヒット曲(ペッパーからカメレオンまでの10曲)はやはり、クオリティの高い楽曲ばかりだったのだと再認識 させられる。というのも普通昔の曲をリミックスすると多少違和感のあるものだが、全くそんなものを感じさせないクオリティさはさすが!!の一言に尽きるの だ。最新の電気楽器での再現は見事であの当時斬新なアレンジはこのような形でも充分、通用するだけの出来栄えであったのだ。特にカメレオン・アーミー、透 明人間あたりのブーム末期の曲ほどマッチしていることからピンク・レディーはデビューから1曲追うごとにクオリティさが増していったことへの証明となる。
このアルバムはミリオンヒットの10曲収録であるが、時を経て歌い継がれる曲とはやはりハンパでないことがハッキリ分る1枚である。

PINKLADY
1.サウスポー(ROCK THE PARADISE MIX)
2.WANTED(HAPPY JACK MIX)
3.UFO(ADAMSKI MIX'99)
4.渚のシンドバッド(BIO R ACID MIX)
5.KISS IN THE DARK(HOUSE ODYSSEY MIX)
6.BONUS TRACK M'&K' HIT MIX

ピンク・レディーRIMIXアルバム第2弾は90年新曲「2年目のジンクス」で再結成された時に、合わせて発売された。
前作のBLOOD NEWと比べると本格的なリミックスアルバムとなっていて、全てにまったくオリジナルが分らないほどの名曲5曲が顔を並べる。
オリジナルのアレンジから著しく逸脱する裏切りはファンにとってまさに痒いところに手が届く状態であった。1曲目のサウスポーがまず、オリジナルのコミカ ルなアレンジが想像つかないギンギンのロック色強い曲に大変身!このアレンジをステージでやってくれたら一体どんな風なのか想像するでけでも楽しい。(こ のサウスポーも僕の作ったオリジナルビデオに編集してあります)延々続くサビの繰り返しがなんとも印象的である。
2曲目のWANTEDの英語バーションはもっと凄い。1作目BLOOD NEWにも収録しているが、聞き比べるもまた面白く、楽曲の完成度の高さ。そしてWANTEDはサビより前半のメロディが印 象強いがサビのメロディのラインの質の高さが認識できる。全部のヒット曲にアップテンポではあるがメロディアスなラインを必ず作っているのが PINKLADYのヒット曲である。踊って歌っているから気づかないかもしれないが、早いテンポの中に今でいう”癒し”の効果があることお気づきになるだ ろうか?(これもオリジナルビデオに編集しました)
3曲目UFOはオリジナルを全く逸脱した少しスローテンポがまた新鮮!SFを常に連想させる、REMIXであり、本当に夢の世界が耳の中で広がるのだ。
4曲目の渚のシンドバッドくらいだろうか?オリジナルを意識した作りは。1コーラス目のサビを2回繰り返す仕様はちょっと得した気分にさせられる。
5曲目KISS IN THE DARKはオリジナルのボーカルではなく当時新録音されたもののように感じるがハテ?これもさすがアメリカビルボードでチャートインした曲だけにこのアレ ンジは抜群!これは一番よく聴いたかもしれない。セクシーなボーカルに最新アレンジ。風化することのない名曲たちはここでこうして復活をとげたのである。
唯一、6トラック目のHIT MIXはそれぞれのヒット曲のおいしいところだけを集めたメドレーでわずか5分間に凝縮されたまさにボーナスである。
このアルバムをモチーフに新たにカルメン77、ピンク・タイフーン、S.O.S、カメレオン・アーミーを追加リミックスしたCDシングルも発売されたが、 きちんと1曲づつのリミックスを聴きたいと思っていた。一番驚いたのはカルメン77のリミックスであり、このパターンのカルメンは1曲だけのリミックスだ とどうなるのだろうと思っていた。ひょっとしてリミックスアルバムがまた出るのだろうか?と期待したが、単に期待外れで終わってしまい残念だった記憶があ る。こんなことならオリジナルのメドレーでもよかったのに〜などと贅沢なことを思ったりもしたが、せっかくの企画もの。これは これで嬉しいプレゼントだったのだ。
しかし、この後更に進化したリミックス盤が登場した。
そのお話はまた今度。では。

PINK LADY DANCE TRAX
96年復活時に5枚リリースされたものであり ます。
全て当時のボーカルを使用してのリ・アレンジした現代版ピンク・レディーのシングル集といったところでしょうか?
ファンの間では賛否両論に分かれるこのシリーズ。
僕は賛成の方です。
ただ、あのオリジナルがあまりに強烈だったので、アレンジを変えることがもっとも困難なのがピンク・レディーのヒット曲でしょう。
振り付きパックがピンク・レディーの曲なわけですから・・・

でも、敢えていうならば、どのリミックスにしても原曲の質の高さがこのシリーズの発売に至ったわけで、これはこれでひとつの作品として認めるできではない でしょうか?

まず、「ペッパー警部」
これはファンの方にはあまり納得いかないアレンジかな?
ペッパー・・・の連呼で始まるところは僕も「おっかっこいい〜」と思いましたが、2パターンのリミックスのうちどちらともまともに歌詞が収録されていませ ん。
これはちょっと痛かったかな?
アナログ感覚をそのままデジタルにしたレトロデジタルって感じの音はとってもディスコ向きですが、ノリだけにこだわった作りはかつて往年のファンたちには ちょっと不評だったかも知れませんね。
2トラックのうちどちらかに歌詞がまともに収録されていればまだ、よかったのですが・・・
でも、好きなディスクの1枚です。

続いて「カルメン’77」
全てのリミックス盤の中でもっともらしくもっともかっこよくもっとも原曲のイメージを損なわず作られているのがこの「カルメン’77」です。
2パターンのリミックスのうちそれぞれにいい味を出していると思います。
1トラック目は「は〜こんな感じのディスコサウンドあるよね〜」といった感じで2トラック目はかつてのオリジナルのアレンジを生かしたつくり、どちらも捨 てがたい。
←このコンピレーションにはこの「カルメン77」が収録されて いますが、
他の曲たちにひけをとらないかっこよさ!まさにディスコサウンドです。
もともと踊れる曲が主体のピンク・レディーのヒット曲。
これぞ、真髄!かな?大人の味がするピンク・レディーの「カルメン’77」です。
曲的にもこれほど完成度が高い曲だったということは、このリミックスで確認できるはず。
大好きで〜す。

そして「渚のシンドバッド」
これも原曲自体の出来が優秀なポップスなので アレンジはやりやすかったと思うが、出来栄えとしたらちょっと濃い〜ような感じ。
2トラックのうち特に2トラック目がイントロ長すぎ〜ハハ・・・
もともとがさわやかな曲で軽いイメージの曲なので、その”軽さ”を表現するのはチト厳しかったように思う。
これで通常通り踊ろうと思ったら4小説イントロが長いので”間”を取れず四苦八苦するかも?(苦笑)
あくまでもあの振りは完全に忘れて聴くべきの曲となっている。
8ビートを16ビートに変えているため、曲のテンポも早く感じるのだ。
ドライブ中に聴くと思わずアクセルを踏んでしまいそうだ〜(笑)
でも、当時流行ってた”アムロサウンド”あたりとのコンピレーションを組むとこれがまた実にピッタリ!
時代を感じるサウンドである。
もともとリミックスなんてその当時の流行を意識していることは当然のことである。
ザ・ピーナッツあたりもこのちょっと後くらいに「恋のフーガ」の英語バージョンをシングルとしてリミックスで発売しているが、どことなくクオリティさでは ピーナッツに軍配が上がるかな?

そして問題の「UFO」
この曲ほど、リミックスの難しい曲もないかも 知れない。
原曲特有の基本パターンであり最大の特徴”ジャッジャッジャッダバダジャッジャッジャッ”
が無くなるだけで曲自体の印象がガラッと変わってしまうからである。
でも、これはけっこう好きなパターンのリミックスです。
・・・なんというか、スルメのような印象のアレンジ。
購入当初はあまり馴染めなくて聞く回数も少なかったのですが、時間が経つにつれこのアレンジで表そうとしている、無重力空間のイメージが分ってきたからで す。
なんというか、空気のない雰囲気とでもいいましょうか?
そんなものがこの”UFO”というイメージを表している気がします。
無表情なアレンジ。これがこのアレンジの最大の特徴であると思います。
1トラック目と2トラック目の違い
あまり感じないかも知れませんが、僕は1トラック目の方が好きかな?
踊るだけではなく曲というかメロディの流れがこの無重力空間のアレンジでは裸の状態で聞こえるため、
このメロディーラインの良さがよくつかめます。やはりレコ大受賞曲だなぁと確認いただける曲だと思いました。ただ、当時のボーカルを使用しているため、リ ズムの違いはところどころ不自然さを感じはしますが・・・

そしてそしてラスト 「モンスター」
サウスポーでなくモンスターをリミックスで出 していただいたところがミソ。
サウスポーでは”背番号1のすごいやつ”のイメージからダンストラックスとしては想像が広がりませんが、実はもっと”良い曲”のモンスターをアレンジいた だいたところにセンスを感じました。
聞く前はあのマイケルジャクソンのスリラー的なものを想像していましたが、聞いてビックリ!
ジャズと組み合わせたこのアレンジ。面白いな〜と思いましたね〜。
オカルト的な出来栄え。違った意味のミステリアスな世界が広がります。
2トラックのうち、色の違うパターンのアレンジでは2トラック目が僕のお気に入り!
軽快なピアノの音のバックで流れる”キャーッ”という声がとてもとてもかっこいい。
1トラック目にしても一番最後のアレンジではあのピアノの音が印象的です。
この曲にしてもいえますが、当時のボーカルを使用していることで、ちょこっと不自然さは隠せませんが・・・出来れば新たにこのアレンジにあう、ボーカルを 録り直していただければ、もっと良かったかなあとも思いますが、こういった類のアレンジもののいいところはあの頃の歌声にあらたなアレンジを加えることに 意味があるわけなので、新録音してしまうと意味ないということでしょう。

以上このシリーズのCDシングルを今回取り上げて見ましたが、96年当時、これはミーとケイたち本人が要望してリリースに至ったとか?聴いたことがありま したが、真相は不明です。
でも、出来ればミリオンの10曲全部聴いてみたかったなあ・・・
欲をいえばキリがありませんが・・・ね。
そしてここまで、ご紹介してきたこのリミックスシリーズ。全部ではありませんが、今年(2006年)1月21日、レア・トラックスという2枚組みに収めら れます。
当時のファンはもちろんのこと新たにファンになった方々、是非聞いて見てください。

興味のある方、買って聴いてみてね。

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